かつては、結婚した子供世帯と親世帯が同居する形態が多かった日本。しかし、核家族化や少子高齢化が進むなどの社会構造の変化によって、高齢者で一人暮らしをする人は増え続けています。高齢になるほど身体の機能などが低下しますし、認知症などを発症すると一人で暮らしていくのは困難です。最悪の場合は孤独死という結果を招いてしまうこともあるので、しっかりと対策することが大切です。高齢者の一人暮らしでよくある問題に、低栄養に陥るというのがあります。一人暮らしだと自分の好きなものだけ食べたり、おなかが空いていない時は食事を抜いたりすることがあるでしょう。足腰が悪くなると買い物に行くのも億劫になり、そうすると必要な栄養量を満たせなくなります。低栄養を防ぐためには、栄養バランスの整った食事を意識したり、宅配弁当サービスを利用したりすることが大切です。
一人暮らしをしていると、頻繁に孤独を感じるシーンが増えていきます。孤独感から生じるストレスは大きく、認知症の発症のリスクも高まります。認知症を予防するためには、常に他者との交流をはかり、脳や心身を活性化させることが大切です。カフェや居酒屋など人と話せるところに行ってみたり、友達に電話をしたりして、人との繋がりを絶たないようにしましょう。習い事やサークルに参加すれば色んな人と接することができるだけでなく、同世代の友人を作るきっかけにもなります。高齢になって一人暮らしをする時は、身体を定期的に動かしたり、栄養のバランスの良い食事を心がけたりしましょう。健康寿命を伸ばすこと、それがいつまでも自分らしく、いきいきと生きていくために必要です。